ダニエル・リベスキンドの設計『香港市立大学のメディアセンター / Run Run Shaw Creative Media Center』1/3

ダニエル・リベスキンド/Daniel Libeskind

リベスキンドの建築を体験!

香港旅行2日目!

ついにやってきましたリベスキンド建築!

ダニエル・リベスキンドは私が大好きな建築家です。

音楽の才能があったにも関わらず、音楽の表現ではやりたいことが出来ないと考え、建築の道に進んだ天才型の建築家です。

リベスキンドについては別記事でまとめたいと思います。

 

香港市立大学へ!

今回の建築探訪、香港市立大学(香港では香港城市大学と書きます。)のメディアセンターである、Run Run Shaw Creative Media Centerです!何だかウキウキしちゃう名前ですね。

アクセスはMTRの九龍塘駅から徒歩20分くらいでしょうか。迷わず行ければ15分ですね。駅直結のショッピングセンターを通ると迷うかもしれません。私は迷いました(笑)。迷いそうな場合は大通り側に出て、香港市立大学方面を目指すと良いでしょう。それでもわかりにくい位置にあります。建築は香港市立大学の敷地内ですが、敷地が一体ではないため、道路を越えたり、本当にここで良いのだろうかというぐらい奥に進みます。途中にサインがあるのでそれを信じて進みましょう。

 

坂を登って行くと見えてきました!

かなりマッシブなボリューム。

名前のウキウキ感は薄れ、「お、おおぉ」といった第一印象。

コンクリートの躯体ですが、目地がそこまで目立たない。コンクリートはどうしても『ひび割れる材料』ですので、目地が必須です。日本の国交省の仕様書や一般的な考え方ですと3m程度毎に目地(誘発目地という)を入れてそこに『ひび割れ』を集める。その『ひび割れ』から水が入って中の鉄筋が錆びないように誘発目地をシーリング材などで埋めたりします。その際に目地幅は15~20mmと、かなり太い目地が入ることが多いですが、この建築は目地が細いので目立ちません!

この目地、2~5mmで納められています。日本だとこのような仕様を嫌がるゼネコンさんは多いのでは無いでしょうか。品質に問題があるかと言われれば”目地底に恐らく存在するであろう『ひび割れ』から水が入らなければ問題無し”です。目地以外のところに『ひび割れ』も無かったので、この目地幅でも問題無し、です!きっとコンクリートが密実に打設されていて、品質の確保がしっかりされているのでしょう。

 

斜めの壁ですが不安感を与えません。そこまで鋭角ではないからですね。

外壁の角度が変わるラインに沿って幅60cm程度の黒い帯状のものがついています。これは雨がそのまま垂れて来て汚れるのを防ぐためでしょう。かなり太いラインで入っています。細いラインで目立たないようにしたいところですが、外観にはそのような細いラインが無いのでデザインの要素を増やさない意図がありますね。

実際は汚れが見えます。防汚系の塗装の仕様には出来なかったのか、それとも経年でこの程度は仕方が無いのか。この高さなら低いところはメンテできる気もします。

正面エントランス。かなり鋭角な角度で作られていますが、太いラインのおかげで攻撃的な印象が薄れています。さっそく入ってみます!

このジグザグ感のある照明。リベスキンド感溢れていますね。ベルリン・ユダヤ美術館、トロント・王立オンタリオ博物館などでも似たような形状の開口・照明があります。照明は結構ムラがあるように写っています。照明器具を減らさざるを得なかったのか、器具のメンテをしていないのかどちらかでしょう。こういうアクリルパネル越しの照明や間接照明は実際の体験としては気にならないが、写真で撮るとムラが気になるのは良くあることです。

インフォメーション用のTV。この可動方式は珍しいですね。

さっそく奥へ入ってみましょう!

 

いざ香港市立大学クリエイティブメディアセンター

 

土曜日だからか、授業は無く、学生数も少なめ。見かけたのは休日も研究室に篭る学生くらいでしょうか。照明もほとんどが落とされていました。ギャラリー等があって開かれている、という建物ではなさそうですが、セキュリティーも無く普通に入ることができました。入口には警備員もいましたが、撮影はOKでした。

さっそく階段です。既に面白い造り!

次の記事以降で詳細を見て回ります!

次の記事

ダニエル・リベスキンドの設計『香港市立大学のメディアセンター / Run Run Shaw Creative Media Center』2/3

コメント